ナンバーナイン

『歌詞の意味を知れば、音楽に魂が宿る』

こんにちは。
nktatです。

今回は米津玄師さんが歌う、「ナンバーナイン」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。

ナンバーナインとは?

「ナンバーナイン」は、前作「アンビリーバーズ」から約1年ぶりとなるメジャー5枚目のシングル。
LOSER」と併せて両A面としてリリースされました。
4thアルバムである「BOOTLEG」にも収録されており、ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 〜漫画、9番目の芸術〜」の公式イメージソングとして書き下ろされた楽曲です。

「ナンバーナイン」は、米津玄師さんが100年後や200年後、はるか未来遠くの世界、東京が砂漠になってしまったらどうなるだろうと思いながら作り始めた曲です。

アルバムおすすめ!
1stアルバム | diorama
2ndアルバム | YANKEE
3rdアルバム | Bremen
4thアルバム | BOOTLEG
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どんな人におすすめな曲なのか?

こんな人におすすめな曲

・東京が砂漠化したはるか未来を想像するのが好きな人
・スマートフォンやパソコンを通してよくコミュニケーションを取る人

「ナンバーナイン」の歌詞から、私が解釈した内容を簡単にまとめてみました。

ここは100年後。
200後。
はたまたはるか未来遠くの。
東京が砂漠になってしまったときの世界。

歩いていたのは砂漠の中。
かつての高層ビルは廃れ。
辺り一面に広がる砂の世界。

文明は滅び。
ここにはスマートフォンも。
パソコンもない。

独りでは。
生きてはいけない。

いまだに心は不揃いなままで。
息苦しくなる夜もある。

そんな中。
いつものように。
砂漠の中を歩いていたら。
ついに見つけた。

砂に落ちた思い出が息をしていた。
楽しそうな思い出は。
温かく。
ほんのりオレンジ色に輝いていた。

やっと見つけた。
やっと証明できた。
遠く遠くから届いていたんだ。

この想いは。
無駄なんかじゃなかったんだね。
未来に届くんだから。

僕たちも。
誰もいない未来の僕らの声が。
美しくあれるように。

楽しい思い出を。
一緒に作ろうね。

それでは歌詞の意味について考察していきます!

歌詞の意味を考察!

砂漠の中に落ちていた心温まるものとは?

ここは100年後。
200後。
はたまたはるか未来遠くの。
東京が砂漠になってしまったときの世界。

歩いていたのは 砂漠の中 遠くに見えた 東京タワー
君の抱いていた ボロいテディベア 笑ってみえた どこへ行こうか

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

歩いていたのは砂漠の中。
かつての高層ビルは廃れ。
辺り一面に広がる砂の世界。

ここがどこなのか分からなかったけれど。
遠くに見えた東京タワー。
東京のシンボルを見つけたおかげで。
ここがどこなのかやっと分かったんだ。

君の抱いていたボロいテディベア。
過去からの。
僕の声が聞こえたからなのか。
笑ってみえた。

この世界では。
人はいなくなり。
観光地もない。
辺り一面に広がるのは。
砂ばかり。
さて。
どこへ行こうか。

海みたいに 砂は燃えた かつてはここで 人が生きた
先を急いだ 英智の群れが 壊したものに 僕らは続いた

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

海みたいに砂は燃えた。

地球温暖化の歯止めはきかず。
地球は暑くなり続けた。

大地に降り注ぐ太陽の光は。
灼熱と化し。
あらゆる物の水分を奪った。

かつてはここで人が生きた。
先を急いだ英智の群れが。
壊したものに僕らは続いた。

生活を豊かに。
便利にしようと励んだ。
人類の代償はあまりにも大きすぎた。

皮肉にも。
これまで積み上げた文明を失い。
これまでの生活ができなくなるほどの代償を。
人類は背負うことになった。

惑いも憂いも化石になるほど 嘘みたいな未来を想う
切なくなるのも馬鹿らしいほど 優しい未来

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

人類は。
また初めからやり直さなくてはらない。
今度は同じことを繰り返さないように。

惑(まど)いも憂いも化石になるほど。
嘘みたいな未来を想う。

文明は滅び。
ここにはスマートフォンも。
パソコンもない。

だから。
人とのコミュニケーションは。
直接会って。
相手の目を見て。
話すしかないんだ。

でも。
逆にそれが。
なぜか心地よくて。

なんだろう。
遺伝子の奥底に眠った。
何らかの懐かしさを感じたんだ。

あの頃は。
生活は便利になったかもしれないけれど。
忙しなく生きていた。
人との繋がりは希薄になり。
大事なものを忘れていたんだ。

そう思うと。
この世界も。
悪い事ばかりじゃないんだ。

だから。
「今」を積み重ねて。
未来を創ろうよ。
切なくなるのも馬鹿らしいほど。
優しい未来。

恥ずかしいくらい生きていた僕らの声が 遠く遠くまで届いたらいいな
誰もいない未来で起きた呼吸が 僕らを覚えていますように

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

「今」の僕らの行いが。
脈々と積み重なって。
未来に繋がるからこそ。

恥ずかしいくらい生きていた僕らの声が。
遠く遠くまで届いたらいいな。

そして。
「今」ここに。
僕が生きた証として。
僕の。
僕らの。
この想いだけは。
風化せずに。
未来へ届いて欲しい。

あわよくば。
誰もいない未来で起きた呼吸が。
僕らを覚えていますように。

そう。
切実に願う。

眩しくてさ 目を閉じたんだ 枯れた川を 辿りながら
ほんの向こうで 君の声が 呼んでいたんだ 確かに僕を

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

眩しくてさ目を閉じたんだ。
枯れた川を辿りながら。

そしたら。
ほんの向こうで。
君の声が呼んでいたんだ。
確かに僕を。

過去の君が。
僕を想い。
声をかけてくれたんだね。

ありがとう。
君の想いは。
ちゃんと届いたよ。

おかげで目を閉じていても。
迷うことなく。
歩むことができる。

独りでは。
生きてはいけない。
この世界を。

君の声を目印に。
進み続けることができるんだ。

未来と過去が 引っ張り合うんだ か弱い僕らの 両手を掴んで
痛むことが 命ならば 愛してみたいんだ 痛みも全て

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

未来と過去が引っ張り合うんだ。
か弱い僕らの両手を掴んで。

でも。
僕は「未来」と「過去」の。
どちらにも寄せるつもりはない。
「今」という。
中立な時間を生きるんだ。

痛むことが命ならば。
愛してみたいんだ。
痛みも全て。

痛みを伴わない道なんて存在しない。
歩んでいれば。
必ず障害はあるんだからさ。
上手くいかなくてもいいじゃない。

もっと気楽に。
もっと穏やかに。
肩の力を抜いて。

立ちはだかる障害も。
失敗も。
痛みも。
すべて受け入れようじゃないか。

それが「今」を生きるってことだろ?

いまだに心は不揃いなままで 息苦しくなる夜もある
言い訳みたいな美意識すら 消えちゃう未来

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

強い心を持とうとしても。
「未来」を考えると。
「今」を生きる僕は。
いまだに心は不揃いなままで。
息苦しくなる夜もある。

焦らなくていい。
まずは運命を受け入れて。
「今」の僕に何ができるのか。
ゆっくり考えればいい。

言い訳みたいな美意識すら。
消えちゃう未来。

でも。
消えないものもあるんだ。
「未来」の僕に向けての。
君の声は。
ずっと残り続け。
「未来」の僕を励ますんだ。

だから。
考えすぎないで。
「未来」を生きられるように。
これから準備をするんだ。

砂に落ちた思い出が息をしていた 遠く遠くから届いていたんだ
誰もいない未来の僕らの声が 美しくあれるように

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

いつものように。
砂漠の中を歩いていたら。
ついに見つけた。

砂に落ちた思い出が息をしていた。
思い出を手に取った瞬間。
涙が出てきた。

楽しそうな思い出は。
温かく。
ほんのりオレンジ色に輝いていた。

やっと見つけた。
やっと証明できた。
遠く遠くから届いていたんだ。

この想いは。
無駄なんかじゃなかったんだね。
僕らの想いは。
未来に届くんだから。

僕たちも。
誰もいない未来の僕らの声が。
美しくあれるように。

楽しい思い出を。
一緒に作ろうね。

何千と言葉選んだ末に 何万と立った墓標の上に
僕らは歩んでいくんだきっと 笑わないでね

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

僕たちが歩む。
「今」という道は。

「過去」の人たちが。
何千と言葉選んだ末に。
何万と立った墓標の上に。
創りあげてきた道なんだ。

そんな道を。
僕らは歩んでいくんだきっと。

だからこそ。
僕たちも。
「今」を積み重ねて。
「未来」の人たちの。
歩める道を創ってあげることが。
大事なんだと思う。

凸凹な道になっちゃうかもしれないけれど。
笑わないでね。

恥ずかしいくらい生きていた僕らの声が 遠く遠くまで届いたらいいな
誰もいない未来で起きた呼吸が 僕らを覚えていますように

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

「今」の僕らの行いが。
脈々と積み重なって。
未来に繋がるからこそ。

恥ずかしいくらい生きていた僕らの声が。
遠く遠くまで届いたらいいな。

そして。
「今」ここに。
僕が生きた証として。
僕の。
僕らの。
この想いだけは。
風化せずに。
未来へ届いて欲しい。

あわよくば。
誰もいない未来で起きた呼吸が。
僕らを覚えていますように。

そう。
切実に願う。

砂に落ちた思い出が息をしていた 遠く遠くから届いていたんだ
誰もいない未来の僕らの声が 美しくあれるように

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

いつものように。
砂漠の中を歩いていたら。
ついに見つけた。

砂に落ちた思い出が息をしていた。
思い出を手に取った瞬間。
涙が出てきた。

楽しそうな思い出は。
温かく。
ほんのりオレンジ色に輝いていた。

やっと見つけた。
やっと証明できた。
遠く遠くから届いていたんだ。

この想いは。
無駄なんかじゃなかったんだね。
僕らの想いは。
未来に届くんだから。

僕たちも。
誰もいない未来の僕らの声が。
美しくあれるように。

楽しい思い出を。
一緒に作ろうね。

何千と言葉選んだ末に 何万と立った墓標の上に
僕らは歩んでいくんだきっと 笑わないでね

-出典:米津玄師/ナンバーナイン/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

僕たちが歩む。
「今」という道は。

「過去」の人たちが。
何千と言葉選んだ末に。
何万と立った墓標の上に。
創りあげてきた道なんだ。

そんな道を。
僕らは歩んでいくんだきっと。

だからこそ。
僕たちも。
「今」を積み重ねて。
「未来」の人たちの。
歩める道を創ってあげることが。
大事なんだと思う。

凸凹な道になっちゃうかもしれないけれど。
笑わないでね。

まとめ

いかがでしたか?
今や便利な世の中になり、スマートフォンやパソコンがある生活が当たり前となっています。
そんな生活に慣れた私たちですから、昔みたいにスマートフォンやパソコンが無い生活なんて想像もできないですよね。

でも、最近は地球温暖化や異常気象が続いており、天変地異が起こらない保証はどこにもありません。
もしかしたら数分後、数時間後、はたまた数日後には何かが起こるかもしれません。

その時にスマートフォンやパソコンが使えなくなったとしたら、頼れるのは人の想いや温かさですよね。

人との関わりは大切にしていきたいので、スマートフォンやパソコン越しでコミュニケーションを取るのではなく、きちんと顔を会わせてコミュニケーションは取りたいですね。

他人に対する思いやりと共感は、私たちが差し出せる最大の贈り物なのだ。

タルサン・トルク

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最後に

歌詞の解釈は人それぞれです。

米津玄師さんの「ナンバーナイン」を聞いて、あなたはどのように歌詞を解釈しましたか?

私の解釈とはまた違った解釈かもしれませんね。
歌詞の解釈により、曲は違った顔を見せます。
つまり、色んな解釈を知れば、色んな顔の曲を楽しむことができます。
これも音楽を楽しむ醍醐味だと思いますので、あなたも色んな解釈をしてみてくださいね。