カムパネルラ

『歌詞の意味を知れば、音楽に魂が宿る』

こんにちは。
nktatです。

今回は米津玄師さんが歌う、「カムパネルラ」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。

カムパネルラとは?

「カムパネルラ」は、米津玄師さんの5thアルバムである「STRAY SHEEP」に収録されています。
米津玄師さんはアルバム制作の終盤になるまで、前作4thアルバムである「BOOTLEG」から3年経過していたことに気づいていなかったそうです。
米津玄師さんは自分の音楽が好きで次のアルバムを待っていたのに、この3年間で次のアルバムを聴けずに死んでしまった人がどれくらいいただろうと考えると自罰的な気分になりました。
そのため、「カムパネルラ」という曲を作ることによって、この3年間で死んでしまった人への戒めとして残しておくのが自分の責任だと感じながらこの曲は作られました。

「カムパネルラ」は、銀河鉄道の夜に出てくるカムパネルラに対して歌っている曲ですが、歌っている人はジョバンニではなく、ザネリです。
ザネリはいじわるな子で、カムパネルラが死ぬ直接的な原因になってしまった人ですが、米津玄師さんはザネリにすごく感情移入する部分がありました。
ザネリはカムパネルラの死に直接的に関わってしまい、それを引きずりながら生きていきます。
それが米津玄師さんの性質としての自罰的な部分とリンクしたそうです。

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1stアルバム | diorama
2ndアルバム | YANKEE
3rdアルバム | Bremen
4thアルバム | BOOTLEG
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どんな人におすすめな曲なのか?

こんな人におすすめな曲

・自分が犯した罪に押しつぶされそうな人
・自分が犯した罪とどう向き合っていけばいいか分からない人

「カムパネルラ」の歌詞から、私が解釈した内容を簡単にまとめてみました。

カムパネルラ。
君はわたしを助けて命を落とした。

わたしのせいで。
君の未来を奪ってしまった。

その罪悪感に押しつぶされる日々が続いている。

一度侵した罪は消えない。
罪はじわりじわりとわたしの身体を蝕んでゆく。

追い風に翻り。
わたしはまだ生きてゆくでしょう。
この罪と共に。
終わる日まで寄り添うように。
君を憶えていたい。

罪を受け入れ。
献身し。
罪を償う。

君の意思を継ぎ。
これからも。
生きてゆく。

人は皆。
生まれながらにして。
宝石の原石。

人生の中で。
過ちを犯し。
傷つきながら。
原石を磨き。
光り輝いていく。

ああ。
カムパネルラ。
少しでも君のような人に近づけるように。
どうか黄泉の国へ行くその日まで。
ほんの少し罪を償う時間をください。
原石を輝かせる時間を。

それでは歌詞の意味について考察していきます!

歌詞の意味を考察!

罪により磨かれる宝石の原石とは?

カムパネルラ。
君はわたしを助けて命を落とした。

わたしのせいで。
君の未来を奪ってしまった。

その罪悪感に押しつぶされる日々が続いている。
でもね。
それだと何のために君に救われたのか分からないよね。

君に助けられたこの命。
人を助けるために使おうと思うんだ。
まずはジョバンニと仲良くすることだね。

これからは。
君の分まで生きていくから。
どうか。
見守っていてほしい。
わたしの原石が輝くその日まで。

カムパネルラ 夢を見ていた
君のあとに 咲いたリンドウの花
この街は 変わり続ける
計らずも 君を残して

-出典:米津玄師/カムパネルラ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

カムパネルラ。
あの日のあの光景の。
夢を見ていた。

夢の中で。
溺れるわたしを必死に助けようとする君の顔と。
溺れて苦しむ君の顔が。
何度も何度も。
リピートされる。

なぜわたしが生き残り。
君が命を落としたのか。
残酷な現実の中で。
生き残ったわたしは。
どんな顔をして生きればいいのか。

君のあとに。
咲いたリンドウの花。
リンドウの花の花言葉を知っているかい?
リンドウの花の花言葉は。
「あなたの悲しみに寄り添う」
君はどれだけいい人なのか。

この街は変わり続ける。
計らずも君を残して。

時間が経過するほどに。
街並みは変わり。
豊かさを増していく。

私の中では。
あの日から。
時間が止まっている。

止まった時間の中で。
これからも。
罪悪感に押しつぶされる日々が続く。

真昼の海で眠る月光蟲
戻らないあの日に想いを巡らす
オルガンの音色で踊るスタチュー
時間だけ通り過ぎていく

-出典:米津玄師/カムパネルラ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

真昼の海で眠る月光蟲。
戻らないあの日に想いを巡らす。

存在しない物まで見える。
これが現実なのか。
現実ではないのか。
あの世とこの世の狭間に立ち。
あの日の罪悪感にすり潰されながら生きてゆく。

わたしは生きているのか。
死んでいるのか。
どうすればどちらかを証明できるのか。

まるで周りの人間は。
オルガンの音色で踊るスタチュー。
彼らには悩みというものを感じない。
そんな周りの人間が羨ましい。

それに比べてわたし何て。
一生消えない悩みとともに。
時間だけ通り過ぎていく。

あの人の言う通り わたしの手は汚れてゆくのでしょう
追い風に翻り わたしはまだ生きてゆくでしょう
終わる日まで寄り添うように
君を憶えていたい

-出典:米津玄師/カムパネルラ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

あの人の言う通り。
わたしの手は汚れてゆくのでしょう。

一度侵した罪は消えない。
罪はじわりじわりとわたしの身体を蝕んでゆく。

追い風に翻り。
わたしはまだ生きてゆくでしょう。
この罪と共に。
終わる日まで寄り添うように。
君を憶えていたい。

罪を受け入れ。
献身し。
罪を償う。

君の意思を継ぎ。
これからも。
生きてゆく。

カムパネルラ そこは豊かか
君の目が 眩むくらいに
タールの上で 陽炎が揺れる
爆ぜるような 夏の灯火

-出典:米津玄師/カムパネルラ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

カムパネルラ。
そっちはどうだい?
そこは豊かか。
君の目が眩むくらいに。

こっちは君の知る通り。
ひたすら四季を繰り返す。
タールの上で。
陽炎が揺れる。
爆ぜるような。
夏の灯火。

またこの季節がやってきた。
あれから何度この季節を過ごしてきただろうか。
もちろんあの日のことを忘れたことはない。
でもこの季節だけは。
より一層あの日のことを。
思い起こさせる。

あれからわたしは。
罪を償えてるだろうか?
人に献身できているだろうか?

なあ。
カムパネルラよ。
空から見たわたしは。
君の瞳にどう映ってるかな?

真白な鳥と歌う針葉樹
見つめる全てが面影になる
波打ち際にボタンが一つ
君がくれた寂しさよ

-出典:米津玄師/カムパネルラ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

真白な鳥と歌う針葉樹。
見つめる全てが面影になる。
自然な風が心地よい。
自然が織り成す合唱は。
罪に苛まれた心を癒やしてくれた。

波打ち際にボタンが一つ。
浜辺に取り残されたボタンが。
あの日のわたしを責め立てる。

ああ。
もう君はこの世にいない。
君がくれた寂しさよ。
もう一度君に会い。
感謝と。
謝罪をさせてくれ。

この罪が。
君とわたしを繋ぐ。
唯一の絆になっていた。

あの人の言う通り いつになれど癒えない傷があるでしょう
黄昏を振り返り その度 過ちを知るでしょう

君がいない日々は続く
しじまの中 独り

-出典:米津玄師/カムパネルラ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

あの人の言う通り。
いつになれど癒えない傷があるでしょう。 
わたしは罪人。
この罪が消えることはない。
この罪と共に。
一生歩み続けなければならない。

黄昏を振り返り。
その度過ちを知るでしょう。

あの日を思い返す度に。
新たな罪を過ちを見つけ。
更に罪を重ねる。

一番の罪は。
わたしのせいで君を失ったこと。
君がいない日々は続く。

赤の他人に。
この罪を。
一緒に背負わすことなんてできない。
わたしは罪滅ぼしとして。
独りで生きていくと誓った。

これからも。
しじまの中。
独り。

光を受け止めて 跳ね返り輝くクリスタル
君がつけた傷も 輝きのその一つ

-出典:米津玄師/カムパネルラ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

人は皆。
生まれながらにして。
宝石の原石。

人生の中で。
過ちを犯し。
傷つきながら。
原石を磨き。
光り輝いていく。

ああ。
カムパネルラよ。
君の優しき心は。
光を受け止めて。
跳ね返り輝くクリスタル。
とても眩く。
美しいものだった。

わたしの原石はどうかな?
光り輝いているかな?
君がつけた傷も。
輝きのその一つ。
あの日の過ちも糧に変えて。
これからも精進していくから。

わたしの輝きを。
どうか見守りください。

あの人の言う通り わたしの手は汚れてゆくのでしょう
追い風に翻り わたしはまだ生きてゆける

-出典:米津玄師/カムパネルラ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

あの人の言う通り。
わたしの手は汚れてゆくのでしょう。

一度侵した罪は消えない。
罪はじわりじわりとわたしの身体を蝕んでゆく。

追い風に翻り。
わたしはまだ生きてゆける。
この罪と共に。

罪を受け入れ。
献身し。
罪を償う。

君の意思を継ぎ。
これからも。
生きてゆく。

あの人の言う通り いつになれど癒えない傷があるでしょう
黄昏を振り返り その度 過ちを知るでしょう

終わる日まで寄り添うように
君を憶えていたい

カムパネルラ

-出典:米津玄師/カムパネルラ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

あの人の言う通り。
いつになれど癒えない傷があるでしょう。 
わたしは罪人。
この罪が消えることはない。
この罪と共に。
一生歩み続けなければならない。

黄昏を振り返り。
その度過ちを知るでしょう。

あの日を思い返す度に。
新たな罪を過ちを見つけ。
更に罪を重ねる。

わたしの人生が。
終わる日まで寄り添うように。
この罪と共に。
君を憶えていたい。

ああ。
カムパネルラ。
少しでも君のような人に近づけるように。
どうか黄泉の国へ行くその日まで。
ほんの少し罪を償う時間をください。
原石を輝かせる時間を。

まとめ

いかがでしたか?
罪を背負い、罪と共に生きてゆくザネリ視点での歌詞となっていました。

あなたが犯した一番大きな罪は何ですか?
人は誰しも間違えを犯す生き物ですから、今までの人生の中で間違えたことがない人間なんていないと思います。
犯した罪は消えないため、一生付き合っていかなければいけません。

しかし、誰しも生まれながらにして宝石の原石。
過ちを繰り返しながら人間は磨かれていくと思います。

犯してしまった過ちは元に戻りません。
そこから同じことを繰り返さないように反省し、成長の糧にすればいいと思います。

人生うまくいくことばかりではなありません。
失敗ばかりだと思います。
そういう時こそ、原石を磨く期間だと前向きに捉え、誰よりも光り輝く人間を目指したいですね。

あらゆるものには輝くダイヤが隠されている。
磨けば光る。

トーマス・エジソン

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最後に

歌詞の解釈は人それぞれです。

米津玄師さんの「カムパネルラ」を聞いて、あなたはどのように歌詞を解釈しましたか?

私の解釈とはまた違った解釈かもしれませんね。
歌詞の解釈により、曲は違った顔を見せます。
つまり、色んな解釈を知れば、色んな顔の曲を楽しむことができます。
これも音楽を楽しむ醍醐味だと思いますので、あなたも色んな解釈をしてみてくださいね。