爱丽丝

『歌詞の意味を知れば、音楽に魂が宿る』

こんにちは。
nktatです。

今回は米津玄師さんが歌う、「爱丽丝」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。

爱丽丝とは?

「爱丽丝」は、米津玄師さんの4thアルバムである「BOOTLEG」に収録されています。
表記に使用されているのは中国語簡体字で、「アリス」と読みます。
これは米津玄師さんの友人が作ったタトゥーシールから影響を受けており、歌詞はルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』からの影響を受けています。
飲み仲間であるKing Gnu/常田大希さん(ギター)、八十八ヶ所巡礼/マーガレット廣井さん(ベース)、Nanakamba/矢尾拓也(ドラム)がレコーディングに参加しています。

アルバムおすすめ!
1stアルバム | diorama
2ndアルバム | YANKEE
3rdアルバム | Bremen
4thアルバム | BOOTLEG
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どんな人におすすめな曲なのか?

こんな人におすすめな曲

・不思議の国のアリスが好きな人
・この世界が本物なのか疑問に思ったことがある人

「爱丽丝」の歌詞から、私が解釈した内容を簡単にまとめてみました。

真っ逆さまに落っこちた。
ふとした刹那(せつな)につまづいて。
マンホールの中に落っこちた。

ここは魔法と不思議な生き物であふれた狂った世界。
今日も一人の少女が迷い込んだ。

ワイワイ。
ガヤガヤ。
やかましいこの街では。
真実と嘘が入り交じる。
姦(かしま)しまやかしお伽(とぎ)の国で。

ふと見上げた空で誰かと目が合った。
どこかの誰かが蓋を開いて。
ばら撒いた空騒ぎを見ていた。

瞬時に今の状況を理解した。
ここは創られた世界。
どこの誰かは知らないけれど。
この小さな箱庭で繰り広げられる空騒ぎを。
箱の外からゲラゲラ笑いながら。
嘲笑(ちょうしょう)しているんだと。

パラノイアの影響なのか。
何が現実で。
何が妄想なのか。
分からない。

この狂った世界を。
曖昧な意識で彷徨った。
摩訶不思議なアドベンチャー。

この世は大きな箱庭。
誰かに見られて嘲笑(ちょうしょう)されている。
ここから脱出なんてのは無理なんだから。
今を楽しみましょう。

それでは歌詞の意味について考察していきます!

歌詞の意味を考察!

狂った世界で彼女が気づいたゾッとすることとは?

ここは魔法と不思議な生き物であふれた狂った世界。
今日も一人の少女が迷い込んだ。
迷い込んだら最後。
ここからは二度と出ることができない。

真っ逆さまに落っこちた ふとした刹那につまづいて
マンホールの中に落っこちた そこからはパラノイア
心臓のあたりで少年が ひたすらバタバタ駆け巡るまま
今日は何して遊ぼうか がらくたの街の中

-出典:米津玄師/爱丽丝/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

真っ逆さまに落っこちた。
ふとした刹那(せつな)につまづいて。
マンホールの中に落っこちた。

いつもと変わらない日常に飽き飽きした少女に訪れた。
突然の悲劇。

そこからはパラノイア。
非日常が突然訪れた。

他人には決して理解されない。
それが現実なのか。
妄想なのか。
区別がつかない。

心臓のあたりで少年が。
ひたすらバタバタ駆け巡るまま。
脈打つ鼓動が耳につく。

今日は何して遊ぼうか。
がらくたの街の中。
そこには非現実な日常が。
繰り広げられていた。

姦しまやかしお伽の国で 兎の背中を追いかけていた
どこかの誰かが蓋を開いて ばら撒いた空騒ぎを見ていた

-出典:米津玄師/爱丽丝/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

ここに迷い込んで。
どれくらい経っただろうか。

ワイワイ。
ガヤガヤ。
やかましいこの街では。
真実と嘘が入り交じる。
姦(かしま)しまやかしお伽(とぎ)の国で。
騙され続けた。

もうここにはうんざりだ。
そろそろ出たいと思ったのだけれど。
出かたが分からない。

困り果てていたところに。
「ここから出る方法を私は知っている。」
兎がポツリと呟いて。
忙しなく走り去って行ったもんだから。
兎の背中を追いかけていた。

追いかけながら。
ふと見上げた空で。
誰かと目が合った。
どこかの誰かが蓋を開いて。
ばら撒いた空騒ぎを見ていた。

瞬時に今の状況を理解した。
ここは創られた世界。
どこの誰かは知らないけれど。
この小さな箱庭で繰り広げられる空騒ぎを。
箱の外からゲラゲラ笑いながら。
嘲笑(ちょうしょう)しているんだと。

曖昧な意識で彷徨った 摩訶不思議なアドベンチャー
虚しさを抱えたまんま 愛を使い果たした
何の話をしていたっけ フラついて零したブランデー
全てを明日に任せて踊ろうぜもっと

-出典:米津玄師/爱丽丝/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

パラノイアの影響なのか。
何が現実で。
何が妄想なのか。
分からない。

この狂った世界を。
曖昧な意識で彷徨った。
摩訶不思議なアドベンチャー。

騙され続けて人を信用できなくなり。
そんな自分に虚しさを抱えたまんま。
喉にブランデーを流し込む。

荒れ狂う私に優しくしてくれる人もいたもんだから。
そんな人には。
愛を使い果たした。

何の話をしていたっけ。
朦朧とする意識の中で。
記憶が飛び飛びになっていた。

もう。
どうでもいいか。

フラついて零(こぼ)したブランデー。
目の前が揺れる。
ブランデーが全身を駆け巡る。

酔いが回るにつれて。
何事も。
どうでもよくなっていた。

今日どうこうしようが。
すぐには変わらない。
なるようにしかならないんだから。
全てを明日に任せて踊ろうぜもっと。

真っ逆さまに落っこちた さよなら数多のつまらぬ日々よ
計画もなく息巻いて 飛び込んだメトロの中
こんな日々すら万が一 夢幻ならどうしようか
まあそんならそれで大歓迎 こんにちは元の鞘

-出典:米津玄師/爱丽丝/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

真っ逆さまに落っこちた。
あの日を境に。
私の人生は大きく変わった。

さよなら数多のつまらぬ日々よ。
今までの人生が。
走馬灯のように脳裏をよぎった。

どれほどつまらないものだったのか。
思い返しただけでも嫌になる。

計画もなく息巻いて。
飛び込んだメトロの中。
ふとした刹那(せつな)につまづいて。
マンホールの中に落っこちた。

このままつまらぬ人生で死ぬのだと。
あの時は覚悟した。

それなのに。
この狂った世界で何だかんだ言いつつも。
それなりに楽しい日々を過ごせている。

こんな日々すら万が一。
夢幻ならどうしようか。

実は今までの不思議な体験は嘘で。
ただ夢を見ていただけならば。

まあそんならそれで大歓迎。
こんにちは元の鞘。

またつまらぬ日々に戻るだけ。
でも。
この狂った世界で学んだこともある。
人生は自分で楽しくするものだって。

確かにここの世界は狂っているけれど。
わたしは楽しむことを選択できたんだもの。

もしも元の世界に戻ったのなら。
今後は楽しく過ごすように。
努力してみようかしら。

「この街はもう駄目だすぐに逃げろ」と メゴラに跨る魔女が言う
実を言うならばそんなこと知ってんだ とかくわたしは疲れ果てたんだ

-出典:米津玄師/爱丽丝/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

耳元で囁く声でハッとした。
辺りを見渡すが。
ここは狂った世界。

やっぱりそうよね。
と思い。
ほっとした気持ちと。
元の世界に戻れなかったという。
少し残念に思う気持ちが入り混じっていた。

そういえばと。
耳元で囁いた人物に目をやると。
その人物は同じ言葉を繰り返した。

「この街はもう駄目だすぐに逃げろ」と。
メゴラに跨る魔女が言う。

何てファンキーな魔女だと思った。
てっきり魔女はホウキに跨がるものだと思っていたのに。
この魔女ときたら。
フロントホイールに組み込まれたサイドバルブ星型5気筒エンジンが特徴的なバイクである。
メゴラに跨がっていた。

思っていた魔女とは違えど。
やはり魔女。
何でも知っていた。

この街の仕組みに気付き。
これから脱出するそうな。
この街にもまともな人はいたのかと。
妙に感心したことを覚えている。

実を言うならばそんなこと知ってんだ。
この街がもう駄目なことを。
というか。
初めから駄目なことを。

ここは富裕層が娯楽のために創った箱庭。

ここから脱出したいのだけれど。
とかくわたしは疲れ果てたんだ。
脱出何てどうにでも良くなりつつある。

曖昧な意識で彷徨った 摩訶不思議なアドベンチャー
虚しさを抱えたまんま 愛を使い果たした
何の話をしていたっけ フラついて零したブランデー
まだまだまだ今日よ続けと歌おうぜもっと

-出典:米津玄師/爱丽丝/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

パラノイアの影響なのか。
何が現実で。
何が妄想なのか。
分からない。

この狂った世界を。
曖昧な意識で彷徨った。
摩訶不思議なアドベンチャー。

騙され続けて人を信用できなくなり。
そんな自分に虚しさを抱えたまんま。
喉にブランデーを流し込む。

荒れ狂う私に優しくしてくれる人もいたもんだから。
そんな人には。
愛を使い果たした。

何の話をしていたっけ。
朦朧とする意識の中で。
記憶が飛び飛びになっていた。

もう。
どうでもいいか。

フラついて零(こぼ)したブランデー。
目の前が揺れる。
ブランデーが全身を駆け巡る。

酔いが回るにつれて。
何事も。
どうでもよくなっていた。

まだまだまだ今日よ続けと歌おうぜもっと。
明日は明日の風が吹く。
だから今を楽しもうじゃないか。

曖昧な意識で彷徨った 摩訶不思議なアドベンチャー
虚しさを抱えたまんま 愛を使い果たした
何の話をしていたっけ フラついて零したブランデー
全てを明日に任せて踊ろうぜもっと

-出典:米津玄師/爱丽丝/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

パラノイアの影響なのか。
同じことを何回も言っているような気がしたけれど。
どうでもよくなっていた。

この狂った世界を。
曖昧な意識で彷徨った。
摩訶不思議なアドベンチャー。

騙され続けて人を信用できなくなり。
そんな自分に虚しさを抱えたまんま。
喉にブランデーを流し込む。

荒れ狂う私に優しくしてくれる人もいたもんだから。
そんな人には。
愛を使い果たした。

何の話をしていたっけ。
朦朧とする意識の中で。
記憶が飛び飛びになっていた。

もう。
どうでもいいか。

フラついて零(こぼ)したブランデー。
目の前が揺れる。
ブランデーが全身を駆け巡る。

酔いが回るにつれて。
何事も。
どうでもよくなっていた。

今日どうこうしようが。
すぐには変わらない。
なるようにしかならないんだから。
全てを明日に任せて踊ろうぜもっと。

遠くで何かが燃えていた 真っ黒焦げ星とタイヤ
側には群がる人と 目を見張るドローン
何の話をしていたっけ 染み付いて残ったブランデー
全てを明日に任せて踊ろうぜもっと

-出典:米津玄師/爱丽丝/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

突然の大きな爆発音。
遠くで何かが燃えていた。
そっちはメゴラに乗る魔女が走り去った方面だ。

煙の方を見ると。
真っ黒焦げ星とタイヤ。
メゴラが激しく燃えていた。

側には群がる人と。
目を見張るドローン。

ここから脱出することなんてできない。
そうしようとすれば誰でも罰せられる。
例え魔女でも例外ではない。

皆の見せ物にされ。
処刑される。

あれ?
今の爆発は現実なのか?
それとも妄想なのか?
もう。
分かりゃしない。

まぁ。
どうでもいいか。

そういえば。
何の話をしていたっけ。

染み付いて残ったブランデー。
これは私が 零(こぼ)したブランデーだわ。
ということは。
これは現実?

まあいいや。
全てを明日に任せて踊ろうぜもっと。

この世は大きな箱庭。
誰かに見られて嘲笑(ちょうしょう)されている。
ここから脱出なんてのは無理なんだから。
今を楽しみましょう。

まとめ

いかがでしたか?
自分の住んでいる世界が実は誰かに造られた物だとしたらゾッとしますよね。
実は私たちは造られた箱庭の中で生きていて、普段目にしている風景は造り物。
世界で起こっている様々な現象を箱庭の外から見て楽しんでいる人がいるとしたら、怖いですよね。
そんなことはないとは思いますが、そうではないことを証明できないのもまた、事実ですよね。

あなたは完全に狂っている。
でも実を言うと、優れた人たちはみんな頭がおかしいの。

『不思議の国のアリス』より

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最後に

歌詞の解釈は人それぞれです。

米津玄師さんの「爱丽丝」を聞いて、あなたはどのように歌詞を解釈しましたか?

私の解釈とはまた違った解釈かもしれませんね。
歌詞の解釈により、曲は違った顔を見せます。
つまり、色んな解釈を知れば、色んな顔の曲を楽しむことができます。
これも音楽を楽しむ醍醐味だと思いますので、あなたも色んな解釈をしてみてくださいね。