
『歌詞の意味を知れば、音楽に魂が宿る』
こんにちは。
nktatです。
今回は米津玄師の1stアルバムである、「diorama」に収録されている、各楽曲の歌詞の意味について考察したいと思います。
dioramaとは?
VOCALOIDクリエイター「ハチ」名義から、本名の「米津玄師」名義でのデビュー作にして、1stアルバムとなります。
ジャケットワークには、背中に一つの町を乗せたナマズが描かれており、これは江戸時代のナマズ画から踏襲されています。
アルバムの特徴
米津玄師さんの中にある箱庭的なとても不思議な街が舞台となった作品となっています。
元々、箱庭的な街という世界観を作りあげたいという気持ちがあった米津さんは、普通の街を作ろうしていました。
しかし、東日本大震災が街の世界観をすべて変えてしまいました。
初めは震災を意識して作ってはいませんでしたが、街が壊れていく映像を目の当たりにして、もうそれ以前には戻れないと感じたそうです。
その映像が頭から離れず、東日本大震災の影響が色濃く出た結果、とても不思議な街となったそうです。
収録曲
- 街
- ゴーゴー幽霊船
- 駄菓子屋商売
- caribou
- あめふり婦人
- ディスコバルーン
- vivi
- トイパトリオット
- 恋と病熱
- Black Sheep
- 乾涸びたバスひとつ
- 首なし閑古鳥
- 心像放映
- 抄本
各楽曲のサンプルミュージックです。
それでは、各楽曲の歌詞の意味を考察していきます。
収録曲の歌詞の意味を考察!
各収録曲において、考察した歌詞の意味を簡単にまとめました。
歌詞の詳細は各楽曲のリンク先でまとめていますので、ぜひそちらもチェックしてくださいね。
街
2011年3月11日。
僕の街は一瞬で変わってしまい、当たり前となっていた日常は奪われた。
もう昔の生活には戻れないと誰もが思った。
それでも僕は献身的に行動した。
絶望の淵に立たされた愛する人や被災者を助けたかった。
何気ない日常を取り戻すために。
僕の願いはただそれだけだ。
今回は米津玄師さんが歌う、「街」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 街とは? 「街」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 「街」は、2011年3月11日に起こった東日 …
ゴーゴー幽霊船
外に出られない病弱なセブンティーンと愛で満たされたい回る発条のアンドロイド。
アンドロイドは彼女を外に連れ出して幽霊船に乗った。
ワアワアワアワアと閑静な街を突き進む!
幽霊船に乗った見えない幽霊たちは言葉でしか伝えられない!
言葉を叫べ!
邪魔するものは薙ぎ払え!
太陽系の奥へ進め!
拡声器持って飛び跳ねろ!
魂の宿った言葉で叫べ!
幽霊船は閑静な街を突き進む。
今回は米津玄師さんが歌う、「ゴーゴー幽霊船」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 ゴーゴー幽霊船とは? 「ゴーゴー幽霊船」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 タイトル …
駄菓子屋商売
始めは皆、駄菓子を「駄菓子屋」で買っていた。
「デパート」ができたら「駄菓子屋」で買っていた客は「デパート」で買い始めた。
「駄菓子屋」は見向きもされず廃れていった。
「あの施設」ができたら「デパート」で買っていた客は「あの施設」で買い始めた。
「デパート」は見向きもされず廃れていった。
見向きもされず廃れた「駄菓子屋」と「デパート」にもプライドはある。
忘れるなんてご法度だ。
今回は米津玄師さんが歌う、「駄菓子屋商売」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 駄菓子屋商売とは? 「駄菓子屋商売」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 いつの時代も「 …
caribou
カリブー♂は変わってしまった。
昔は優しくて、他人の気持ちも分かる人だった。
そんな彼をカリブー♀は信じられなかった。
二人の喧嘩は次第に増え、今日も喧嘩をしている。
鋭く尖った言葉の弾丸は相手を傷つけ、罵り合った汚い言葉が無数に地面に転がった。
そんな二人を見ていられなかったお化けは言った。
「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」
こんな男に拘束されることはないと気付いたカリブー♀は彼に別れを告げて去っていった。
カリブー♂は彼女が怒った理由が分からず、「ま、いっか。」とカリブー♀を諦め、他の女性に電話を掛けた。
今回は米津玄師さんが歌う、「caribou」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 caribouとは? 「caribou」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 米津玄師 …
あめふり婦人
私は通称”雨女”。
私が外に出れば雨が降る。
賑やかだった街もびしゃびしゃの雨によって”シーーーン”と静まり返った。
私の心も雨で洗い流されたらしい。
心が空っぽとなってしまった。
私はただあの人に愛されたいだけ。
あの人への愛が日に日に大きくなるけれど、それが無駄なのは分かっている。
ああ、今日も夜の街へ行くしかない。
生活のためには愛されたくもない人の相手をしなければならない。
私はただあの人に愛されたいだけ。
誰か私の心を満たしてよ。
今回は米津玄師さんが歌う、「あめふり婦人」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 あめふり婦人とは? 「あめふり婦人」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 「あめふり婦人 …
ディスコバルーン
私はあなたが嫌いだ。
どうしてあなたはそんなにも無神経なのだろうか。
俺の気持ちを考えたことはあるのか?
あなたには感情も思いやりも何も感じられない。
どうせ中身は空っぽだ。
まるで風船みたいだ。
あいつを嫌う同志たちよ、声を揃えて慄け。
あいつの店でちょっと遊んでいこうじゃないか。
あいつは何も知らない夢のまま、死んでいけたら幸せだろうな。
怒りに身を任せた俺はあいつへの仕返しに心躍らせる。
今回は米津玄師さんが歌う、「ディスコバルーン」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 ディスコバルーンとは? 「ディスコバルーン」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 「 …
vivi
変わってしまったこの街と共にあなたを置いて、僕は明日この街を去らなければならない。
愛してるよ、ビビ。
あなたとの思い出はどれだって美しい。
言葉や手紙であなたに愛を伝えたかったけれども、うまく伝えられないや。
どうにもならない心でも、あなたと共にここまで歩んできた。
それなのに、「さよなら」
この言葉だけが、唯一、うまく伝えられる僕らの愛だ。
今回は米津玄師さんが歌う、「vivi」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 viviとは? 「vivi」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 「vivi」は、米津玄師さ …
トイパトリオット
僕は君の愛を守るパトリオット。
僕は君の愛を守るために何でもしてきた。
だけど、結局は君を傷つけてきた。
それでも君は知らない間に一人前になって、鮮やかな色で満ち足りた道を誰かと歩いていくんだね。
もう僕は必要なんてない。
僕は君の友達。
君の愛を願うパトリオット。
今回は米津玄師さんが歌う、「トイパトリオット」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 トイパトリオットとは? 「トイパトリオット」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 「 …
恋と病熱
だんだんと目が見えなくなる僕は、誰も嫌いたくないから、ひたすら人と自分を嫌った。
少女も例外ではなかった。
それでも君は、嫌なことを言う僕に声をかけてくれた。
僕は嘘をついていたけど、本当は嬉しかった。
そんな君の願いだからこそ、僕は聞き入れた。
僕は君とふたりでここを抜け出した。
抜け出す途中、津波で君と離れ離れになってしまった。
君の生死も定かではない。
君に本当のことを言えず、後悔の念からか、ついた嘘から炎症が起きた。
ずっと微熱みたいに纏わりついた。
僕はもう君に会うことはできない。
僕の人生は真っ暗となってしまった。
光があるのは夢の中だけだ。
今回は米津玄師さんが歌う、「恋と病熱」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 恋と病熱とは? 「恋と病熱」は、米津玄師さんの米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 「恋と病熱」 …
乾涸びたバスひとつ
小さなバスで少女は暮らしていた。
少女は彼とふたりで逃げ出した途中のバスで津波に襲われた。
あれからどれくらい経っただろう。
長い月日が経過した。
離れ離れになってしまった彼を小さなバスで待った。
あろうことか、大事に大事にしていた二人が映った写真を失くしてしまった。
見つからないまま少女は泣いた。
あれからどれくらい経っただろう。
長い年月が経過した。
少女はひとり、乾涸びたバスの中で彼を待ち続ける。
今回は米津玄師さんが歌う、「乾涸びたバスひとつ」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 乾涸びたバスひとつとは? 「乾涸びたバスひとつ」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています …
Black Sheep
僕はBlack Sheep。
普通の羊と違うからって、皆からは厄介者扱いさ。
確かに僕は普通の羊とちょっと違う。
他の羊と何が違うのか悩んだりしたけれど、違うのなんて当たり前。
みんな一緒だったら人生つまらないだろう?
僕は僕のままでいいんだ。
さあ、怠けよう。
僕たちはいつでも怠けることができるんだ。(I can be lazy)
今は辛くとも、これから楽しいことが待っているさ。
さあ、一緒にBlack Sheepでも数えながら怠けようぜ。
今回は米津玄師さんが歌う、「Black Sheep」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 Black Sheepとは? 「Black Sheep」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録 …
首なし閑古鳥
僕は歪な形で生まれた。
これまでの人生、嫌なことや辛いことがたくさんあり過ぎて、僕の心の中は真っ暗となっていた。
それなのにこいつは何だ?
首がないじゃないか。
僕より歪な存在だ。
それなのに、楽しそうに踊ってやがる。
どんな顔をしているのか分からないけれど、楽しんで踊っているようにしか見えなかった。
お前と同じように、僕も踊れば楽しくなるのか?
いいだろう。
一緒に踊ろうじゃないか。
僕はなんとも歪な形で生まれてきた。
この格好だ。
馬鹿にされようが、何されようが成す術なんてなかった。
それでも、あなたによく似た心があることが分かったよ。
それさえ確かであればいい。
僕の人生に初めて光が照らされたよ。
今回は米津玄師さんが歌う、「首なし閑古鳥」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 首なし閑古鳥とは? 「首なし閑古鳥」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 「首なし閑古鳥 …
心像放映
私がいなくてもあなたは大丈夫だろうか?
私はただそれだけが心残りだ。
あなたは優しいから。
きっとまた私に花を贈るのだろう。
そんなあなたが恋しい。
私はさびしくて、また涙を流してしまう。
あなたは立ち上がって懸命に前に進もうとしているのに、私はダメだね。
私も前に進まないと。
心像放映。
あなたと私を繋ぐように、心を映せ。
古いテレビよ。
それぞれが別の道で前に進むことを伝えさせてくれ。
今回は米津玄師さんが歌う、「心像放映」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 心像放映とは? 「心像放映」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 「心像放映」は、心半ばでこ …
抄本
ここはジオラマの世界。
街にはそこらじゅうに散らばった夢のように細やかな日常だけが残る。
そして愛が溢れている。
今回は米津玄師さんが歌う、「抄本」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 抄本とは? 「抄本」は、米津玄師さんの1stアルバムである「diorama」に収録されています。 「抄本」は、米津玄師さんの中に描かれた …
まとめ
いかがでしたか?
米津玄師さんのジオラマの世界は、いろいろと不思議なことだらけだったと思います。
他の人が想像もできないようなこの独特な世界観が、多くの人を魅了し、ここまで人気がでた秘密かもしれませんね。
これからも米津玄師さんらしい、独特な世界観を表現していってほしいですね。
今回は米津玄師さんが歌う、「KICK BACK」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。 KICK BACKとは? 「KICK BACK」は、米津玄師さんの13枚目のシングルで、前作「M八七」より約半年ぶりのリリ …
あなたも あなた専用のまとめ記事 を作成しませんか?
気に入った歌詞解釈記事をまとめた、あなた専用の記事を作成しませんか?
メリットとしては以下の点です。
- あなただけのまとめ記事を作成できる
- 気に入った歌詞解釈記事に簡単に飛べる
Suzutsukiさんの好きな曲でまとめた、 Suzutsukiさん専用のまとめ記事 となっています。
今回は「Suzutsukiさんが選ぶオススメ曲」をまとめていきます。 Suzutsukiさんが選ぶオススメ曲 恋と病熱 雨の街路に夜光蟲 ホープランド まとめ Suzutsukiさんがオススメする曲でした。Suzutsu …
私の好きな曲のまとめ記事です。
今回は「nktatが選ぶオススメ曲」をまとめていきます。 nktatが選ぶオススメ曲 Teenager Forever 飛行艇 壇上 WOODEN DOLL アンビリーバーズ 再上映 ミラージュソング ホープランド Bl …
あなたの好きな曲はありましたか?
あの曲があればよかったのに…
と思われたのなら、あなた専用のまとめ記事を作りませんか?
ぜひお気軽にご連絡ください!
最後に
歌詞の解釈は人それぞれです。
米津玄師さんの1stアルバム「diorama」を聞いて、あなたはどのように歌詞を解釈しましたか?
私の解釈とはまた違った解釈かもしれませんね。
歌詞の解釈により、曲は違った顔を見せます。
つまり、色んな解釈を知れば、色んな顔の曲を楽しむことができます。
これも音楽を楽しむ醍醐味だと思いますので、あなたも色んな解釈をしてみてくださいね。
それではまた別の歌詞の考察で会いましょう!
最後までありがとうございました。