海と山椒魚

『歌詞の意味を知れば、音楽に魂が宿る』

こんにちは。
nktatです。

今回は米津玄師さんが歌う、「海と山椒魚」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。

海と山椒魚とは?

「海と山椒魚」は、米津玄師さんの2ndアルバムである「YANKEE」に収録されています。

「海と山椒魚」は、「花に嵐」とリンクしていると考えられます。
「海と山椒魚」では、突如愛する彼女を喪った彼が、彼女の安らぎと冥福を願い、嵐の中彼女に花を贈りに行く話となっています。

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どんな人におすすめな曲なのか?

こんな人におすすめな曲

・愛する人を失った人
・失った愛する人に会いに行こうと思っている人

「海と山椒魚」の歌詞から、私が解釈した内容を簡単にまとめてみました。

さよならも言えぬまま、あなたはいなくなった。
草葉の露を数えて伸びゆく陰を背負って、あなたを偲び歩いた。
あなたの抱える憂が。
その身に浸る苦痛が。
雨にしな垂れては、流れ落ちますように。
安らかであれやと祈りを送りながら。
零れありぬこの声が。
掠れ立ちぬあの歌が。
風にたゆたうならあなたへと届いてくれ。
さよならも言えぬまま、一つ報せも残さずに去り退いたあなたに、祈りを送りながら。
あなたに花を贈るため、嵐の中を彷徨った。
青く澄んでは日照りの中、遠く遠くに燈が灯る。
それがなんだかあなたみたいで、心あるまま縷々語る。
やっとあなたを見つけることができた。
これであなたに花を贈れるね。

それでは歌詞の意味について考察していきます!

歌詞の意味を考察!

愛する彼女を喪ったのろまな俺は、嵐を乗り越えて彼女に会えるのか?

さよならも言えぬまま、あなたはいなくなった。
僕の隣からいなくなってしまった。
二人で一緒に向日葵を見る約束は永遠に果たされることがない。
俺はあなたが安らかであれやと、祈ることしかできない。
あなたが愛おしい。
あなたに会いたい。
あなたに淋しい思いをさせたくない。
だから安心して。
今から花を持って行くね。

みなまで言わないでくれ
草葉の露を数えて
伸びゆく陰を背負って
あなたを偲び歩いた

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

あなたがいなくなってどれくらいたっただろう。
あなたがいない人生に何の価値があるのか。
みなまで言わないでくれ。
俺を気遣っての言葉かもしれないけれど、辛いだけだ。
二人で歩いた道を独りで歩く。
今でもあなたが忘れられない。
草葉の露を数えて伸びゆく陰を背負って、あなたを偲び歩いた。

二人で植えた向日葵は
とうに枯れ果ててしまった
照り落ちる陽の下で
一人夏を見渡した

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

二人で植えた向日葵はとうに枯れ果ててしまった。
一緒に見る約束をしていたのに。
それは一生叶わない。
照り落ちる陽の下で一人夏を見渡した。
俺の隣にはもうあなたはいない。

今なお浮かぶその思い出は
何処かで落として消えるのか

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

目を閉じればあなたとの思い出がよみがえる。
嬉しかった思い出。
悲しかった思い出。
楽しかった思い出。
辛かった思い出。
今なお浮かぶその思い出は、何処かで落として消えるのか。
消えゆく思い出と共に、あなたも消えてしまうのか?

あなたの抱える憂が
その身に浸る苦痛が
雨にしな垂れては
流れ落ちますように
真午の海に浮かんだ
漁り火と似た炎に
安らかであれやと
祈りを送りながら

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

あなたを思う。
安らかに逝けたよね?
あなたの抱える憂が。
その身に浸る苦痛が。
雨にしな垂れては流れ落ちますように。
真午の海に浮かんだ漁り火と似た炎に、安らかであれやと祈りを送りながら。
あなたがいない世界をまだ受け入れられない。

みなまで言わないでくれ
俺がそうであるように
あなたが俺を忘れるなら
どれほど淋しいだろう

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

あなたがいなくなってどれくらいたっただろう。
あなたがいない人生に何の価値があるのか。
みなまで言わないでくれ。
俺を気遣っての言葉かもしれないけれど、辛いだけだ。
俺がそうであるように。
あなたが俺を忘れるなら、どれほど淋しいだろう。
俺はあなたを忘れることができない。
あなたの笑顔が。
優しさが。
ぬくもりが。
日に日に薄れゆくその感触を、忘れまいと俺は必死なんだ。
もうあなたに触れることさえできない。

岩屋の陰に潜み
あなたの痛みも知らず
嵐に怯む俺は
のろまな山椒魚だ

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

もう一度あなたに会いたい。
あなたを思う一心で、嵐の中歩を進めた。
嵐が巻き起こす雨風が体にうちつける。
目もろくに開けていられない。
命の危険を感じた俺は、岩屋の陰に潜んで嵐が弱まるのを待った。

どれくらいたっただろう。
嵐がおさまる気配が感じられない。
進むことを諦めかけた俺の目に、嵐に舞う花びらが見えた。
まるであなたが俺を探しに彷徨っているように感じた。
俺は何をしているんだ。
あなたも淋しくて俺を探している。
岩屋の陰に潜み、あなたの痛みも知らず、嵐に怯む俺はのろまな山椒魚だ。
こんなところで立ち止まるわけにはいかない。
あなたを思う一心で、再び嵐の中歩を進めた。

零れありぬこの声が
掠れ立ちぬあの歌が
風にたゆたうなら
あなたへと届いてくれ
さよならも言えぬまま
一つ報せも残さずに
去り退いたあなたに
祈りを送りながら

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

あなたを思う。
俺の思いは届いたよね?
零れありぬこの声が。
掠れ立ちぬあの歌が。
風にたゆたうなら、あなたへと届いてくれ。
さよならも言えぬまま、一つ報せも残さずに去り退いたあなたに、祈りを送りながら。
あなたがいない世界をまだ受け入れられない。

青く澄んでは日照りの中
遠く遠くに燈が灯る
それがなんだかあなたみたいで
心あるまま縷々語る

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

夜も更け辺りは暗くなっていた。
いったいいつになったら、あなたのところに着くのだろう。
どれくらいの時間が経ったのか分からないが、真っ暗な嵐の中、歩むのをやめなかった。

暗闇の中、ようやくぼんやりとした灯りが見えた。
青く澄んでは日照りの中、遠く遠くに燈が灯る。
それがなんだかあなたみたいで、心あるまま縷々語る。
憔悴しきった俺の心と身体は明るく照らされた。
まるであなたが近くにいるみたいだ。
やっとあなたのところまで来れたね。

今なお浮かぶこの思い出は
どこにも落とせはしないだろう

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

目を閉じればあなたとの思い出がよみがえる。
嬉しかった思い出。
悲しかった思い出。
楽しかった思い出。
辛かった思い出。
今なお浮かぶその思い出は、どこにも落とせはしないだろう。
俺の時間は歩みを止めた。
思い出が消えゆく心配はいらなくなった。

あなたの抱える憂が
その身に浸る苦痛が
雨にしな垂れては
流れ落ちますように
真午の海に浮かんだ
漁り火と似た炎に
安らかであれやと
祈りを送りながら

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

あなたを思う。
安らかに逝けたよね?
あなたの抱える憂が。
その身に浸る苦痛が。
雨にしな垂れては流れ落ちますように。
真午の海に浮かんだ漁り火と似た炎に、安らかであれやと祈りを送りながら。
あなたがいる世界へと足を踏み入れた。

青く澄んでは日照りの中
遠く遠くに燈が灯る
それがなんだかあなたみたいで
心あるまま縷々語る

-出典:米津玄師/海と山椒魚/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

暗闇の中、ようやくぼんやりとした灯りが見えた。
青く澄んでは日照りの中、遠く遠くに燈が灯る。
それがなんだかあなたみたいで、心あるまま縷々語る。
憔悴しきった俺の心と身体は明るく照らされた。
あなたが近くにいるのを感じた。
やっとあなたに会える。
自然と顔がほころんだ。

次は文句を言わずに花を受け取ってくれるかな。

まとめ

いかがでしたか?
隣にいるのが当たり前になっていた愛する人の死。
未来の約束は一生果たされることはなく、時間の経過と共に過去の思い出も記憶から薄れてゆく。
結局は今この瞬間を大事にするしかありません。
愛する人と会話をしましたか?
愛する人と手を繋ぎましたか?
何気ないこの瞬間はとても大事な瞬間です。
未来や過去のことを楽しむことも大事ですが、愛する人と共に過ごす、何気ないこの瞬間こそ大事にしたいですね。

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最後に

歌詞の解釈は人それぞれです。

米津玄師さんの「海と山椒魚」を聞いて、あなたはどのように歌詞を解釈しましたか?

私の解釈とはまた違った解釈かもしれませんね。
歌詞の解釈により、曲は違った顔を見せます。
つまり、色んな解釈を知れば、色んな顔の曲を楽しむことができます。
これも音楽を楽しむ醍醐味だと思いますので、あなたも色んな解釈をしてみてくださいね。

それではまた別の歌詞の考察で会いましょう!
最後までありがとうございました。