灰色と青

『歌詞の意味を知れば、音楽に魂が宿る』

こんにちは。
nktatです。

今回は米津玄師さんが歌う、「灰色と青」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。

灰色と青とは?

「灰色と青」は、米津玄師さんの4thアルバムである「BOOTLEG」に収録されています。
『キッズ・リターン』という北野武監督の作品がモチーフになっており、2人の主要人物が別々の道を歩み最後に迎合する構図に感銘を受けた米津玄師さんは「いつかこの映画のような音楽を作りたい」と思い、この音楽が作られています。
そのため、楽曲の歌詞には学生時代や青春の記憶が多々描写されています。

米津玄師さんは映画『そこのみにて光輝く』をきっかけに菅田将暉さんの存在を知り、以後『ディストラクション・ベイビーズ』・『溺れるナイフ』など、知人が監督を務める映画への出演や、米津玄師さんが主題歌に携わった『何者』など偶然の接点があった菅田将暉さんの印象を強く持っていたそうで、こういった偶然から、日常で稀に起こる「奇跡的な瞬間」を菅田将暉さんと共に楽曲内で表現できるのではないか?という意欲から、米津玄師さんから菅田将暉さんへコラボレーションを依頼したそうです。

「灰色と青」は、別々の道を歩んだ彼らが最後に迎合する構図で製作された楽曲になっています。

アルバムおすすめ!
1stアルバム | diorama
2ndアルバム | YANKEE
3rdアルバム | Bremen
4thアルバム | BOOTLEG
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どんな人におすすめな曲なのか?

こんな人におすすめな曲

・上京したけどうまくいかず地元に戻る人
・学生時代の友人と地元で再開した人

「灰色と青」の歌詞から、私が解釈した内容を簡単にまとめてみました。

-青年A-
何年ぶりだろうか。
この街に帰ってくるのは。
昔と変わらない景色を見ながら。
君との思い出が頭の中を駆け巡る。

昔二人でよくきた場所を目指した。

時間の経過とともにできた。
君との距離が。
僕を緊張させた。

そんな不安を抱きながら。
思い出の地である。
海岸に着いた。

後姿だけで。
すぐに君だと分かった。

君は僕の歌声に気づき。
振り向いた。

-青年B-
君に逢えたら。
何年ぶりだろうか?

昔二人でよくきた場所を目指した。

時間の経過とともにできた。
君との距離が。
俺を緊張させた。

そんな不安を抱きながら。
思い出の地である。
海岸に着いた。

そこには誰もいなかった。
二人並んでよく座った場所に。
一人座り。
海を眺める。

後ろから。
聞き慣れた足音と。
歌声が聞こえた。

俺はゆっくりと。
振り向いた。

-青年A・B-
僕たちはハグをして。
まるで昨日まで一緒にいたかのように。
何も違和感なく。
それぞれ歩んできた人生を。
語り合った。

あれから月日が流れ。
体は歳をとったかもしれないけれど。
心は昔のままだから。
君との第二章が始まると思うと。
心弾んだ。

始まりは青い色。

それでは歌詞の意味について考察していきます!

歌詞の意味を考察!

青い色で始まる彼らの第二章とは?

それぞれの進む道は違えど。
人生の成功者になって。
またここに帰ってこようと。
約束したあの日。

あれから数年後。
人生の厳しさを学び。
挫折して。
お互い故郷に戻ってきた。

君に会うのは何年ぶりだろうか。
時間の経過とともにできた。
君との距離が。
僕を緊張させた。

袖丈が覚束ない夏の終わり
明け方の電車に揺られて思い出した
懐かしいあの風景
たくさんの遠回りを繰り返して
同じような街並みがただ通り過ぎた
窓に僕が映ってる

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

袖丈が覚束ない夏の終わり。
明け方の電車に揺られて思い出した。
懐かしいあの風景。

何年ぶりだろうか。
この街に帰ってくるのは。
昔と変わらない景色を見ながら。
君との思い出が頭の中を駆け巡る。

懐かしいこの景色を。
ただただ見ていたくて。
たくさんの遠回りを繰り返して。
同じような街並みがただ通り過ぎた。

窓に僕が映ってる。
この街を出てから。
どれだけの月日が経過しただろうか。
懐かしいあの景色は昔と変わらないのに。
窓に映る僕の顔は。
過ぎ去った時間を。
物語っていた。

君は今もあの頃みたいにいるのだろうか
ひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った
馬鹿ばかしい綱渡り 膝に滲んだ血
今はなんだかひどく虚しい

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

君は今もあの頃みたいにいるのだろうか。
君もこの街に戻ってきたと。
噂には聞いたけれど。

君に逢えたら。
何年ぶりだろうか?

また逢えたらさ。
昔みたいに。
一緒に馬鹿なことできるかな?

あの頃は。
何も考えてなかった。
見境なんてなくってさ。
ひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った。
馬鹿ばかしい綱渡り。
何も考えずに。
ただ。
目の前のことに全力で。
楽しんだよな。

その時に盛大にこけて。
膝に滲んだ血。
こけたのは僕のせいだと君は言ったけれど。
僕は君のせいだと言い合ったよね。

しょうもないことで喧嘩して。
しょうもないことで一緒に笑った。

あの時にできた傷が。
今でも残っている。
あの頃の思い出を思い返すと。
今はなんだかひどく虚しい。

夢破れて。
戻ってきた僕を。
君は歓迎してくれるかな?

どれだけ背丈が変わろうとも
変わらない何かがありますように
くだらない面影に励まされ
今も歌う今も歌う今も歌う

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

もしかしたら。
君に逢えるかもしれないと。
昔二人でよくきた場所を目指した。

本当に君がいたらどうしかようかと。
なぜか緊張した。

時間の経過とともにできた。
君との距離が。
僕を緊張させた。

何て話しかけようか?
昔と同じように。
他愛のない話で一緒に笑えるかな?
君は今の僕を見たらどう思うかな?

どれだけ背丈が変わろうとも。
変わらない何かがありますように。

そんな不安を抱きながら。
思い出の地である。
海岸に着いた。

すぐに見つけた。

後姿だけで。
すぐに君だと分かった。
何も変わっていない。
君の後姿に。
今までの不安が吹き飛んだ。

くだらない面影に励まされ。
今も歌う今も歌う今も歌う。

君は僕の歌声に気づき。
振り向いた。

忙しなく街を走るタクシーに
ぼんやりと背負われたままくしゃみをした
窓の外を眺める
心から震えたあの瞬間に
もう一度出会えたらいいと強く思う
忘れることはないんだ

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

忙しなく街を走るタクシーに。
ぼんやりと背負われたままくしゃみをした。

成功を夢見て。
上京して何年経っただろうか。
何のためにここにいて。
何のために頑張っているのか分からなくなった。

窓の外を眺める。
そこには。
自然なんて皆無で。
立ち並ぶのはビルばかり。

忙しなく生きる現代の人たちが群がり。
自分の身体や。
自分の時間を犠牲にして。
献身的に働く。
自己犠牲の上に成り立つ風景が。
そこには広がっていた。

ずっと続く。
虚無感。
このまま何も変えられずに。
人生が終わるのかと思うと。
ゾッとした。

昔は良かった。
自然に囲まれた。
あの場所で。
くだらないことでも。
何もかもが。
楽しく感じた。
心から震えたあの瞬間に。
もう一度出会えたらいいと強く思う。

俺は。
都会に憧れ。
上京してきたけれど。

やっぱり。
場所ではなく。
人が大事だと。
気づいたんだ。

どこで何をするか?
ではなく。
誰とするか?
が大事なんだと。

君も帰ると噂で聞いたからさ。
俺も故郷に帰ると。
決めたんだ。

君は今もあの頃みたいにいるのだろうか
靴を片方茂みに落として探し回った
「何があろうと僕らはきっと上手くいく」と
無邪気に笑えた 日々を憶えている

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

君は今もあの頃みたいにいるのだろうか。
君もこの街に戻ってくると。
噂には聞いたけれど。

君に逢えたら。
何年ぶりだろうか?

また逢えたらさ。
昔みたいに。
一緒に馬鹿なことできるかな?
靴を片方茂みに落として探し回った。
あの頃みたいに。

あの頃は。
何をするのも楽しかったよな。
何気ない日常が。
とても心地よかった。

君は覚えてるかな?
発車間近の電車に乗り込もうと。
全力で走った時のことを。

君は足を大きく見せようと。
ぶかぶかの靴で走ったもんだから。
靴が飛んでいったっけ?

あの頃は何をしていても。
楽しかったよな。
あの頃の俺たちは。
「何があろうと僕らはきっと上手くいく」と。
妙な自信があったんだ。

無邪気に笑えた。
日々を憶えている。

もう一度あの何気ない日常を。
何気ない風景を。
思い出す旅にでよう。

まずは。
昔二人でよくきた場所を目指した。

どれだけ無様に傷つこうとも
終わらない毎日に花束を
くだらない面影を追いかけて
今も歌う今も歌う今も歌う

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

もしかしたら。
君に逢えるかもしれないと。
昔二人でよくきた場所を目指した。

本当に君がいたらどうしかようかと。
なぜか緊張した。

時間の経過とともにできた。
君との距離が。
俺を緊張させた。

何て話しかけようか?
昔と同じように。
他愛のない話で一緒に笑えるかな?
君は今の俺を見たらどう思うかな?

どれだけ無様に傷つこうとも。
終わらない毎日に花束を。

そんな不安を抱きながら。
思い出の地である。
海岸に着いた。

そこには誰もいなかった。
二人並んでよく座った場所に。
一人座り。
海を眺める。

後ろから。
聞き慣れた足音と。
歌声が聞こえた。

足音だけで。
すぐに君だと分かった。
何も変わっていない。
君の歌声に。
今までの不安が吹き飛んだ。

くだらない面影を追いかけて。
今も歌う今も歌う今も歌う。

俺はゆっくりと。
振り向いた。

朝日が昇る前の欠けた月を
君もどこかで見ているかな
何故か訳もないのに胸が痛くて
滲む顔 霞む色

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

故郷を離れて数年が経っていた。
ここの生活に。
嫌気が差していたけれど。
辞めるに辞められず。
嫌々続けていた。

とうとうストレスを抱えて生活をしていたツケが。
回ってきた。

その日はなぜか。
明け方に目が覚めた。
まだ外は静かで。
ほんのり明るい。

朝日が昇る前の欠けた月を。
君もどこかで見ているかな。
そんな風に思っていた矢先に。
それは突然訪れた。

激痛が体を走った。
何故か訳もないのに胸が痛くて。
滲む顔。
霞む色。

このまま一人で死ぬのかと。
嫌なことにひたすら我慢していた人生で終わるのかと。
恐怖を覚えながら。
目の前が真っ暗になった。

今更悲しいと叫ぶには
あまりに全てが遅すぎたかな
もう一度初めから歩けるなら
すれ違うように君に会いたい

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

目を覚ました時は。
病院のベッドの上だった。
生きていることに安堵し。
目の前が涙で。
霞んだ。

今更悲しいと叫ぶには。
あまりに全てが遅すぎたかな。

人生は一度きり。
嫌なことして無理するぐらいなら。
自分の心に正直に。
生きようと。
心に決めた。

もう一度初めから歩けるなら。
すれ違うように君に会いたい。

君も帰ると噂で聞いたからさ。
僕も故郷に帰ると。
決めたんだ。

もう一度あの何気ない日常を。
何気ない風景を。
感じるために。

どれだけ背丈が変わろうとも
変わらない何かがありますように
くだらない面影に励まされ
今も歌う今も歌う今も歌う

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

もしかしたら。
君に逢えるかもしれないと。
昔二人でよくきた場所を目指した。

本当に君がいたらどうしかようかと。
なぜか緊張した。

時間の経過とともにできた。
君との距離が。
僕を緊張させた。

何て話しかけようか?
昔と同じように。
他愛のない話で一緒に笑えるかな?
君は今の僕を見たらどう思うかな?

どれだけ背丈が変わろうとも。
変わらない何かがありますように。

そんな不安を抱きながら。
思い出の地である。
海岸に着いた。

すぐに見つけた。

後姿だけで。
すぐに君だと分かった。
何も変わっていない。
君の後姿に。
今までの不安が吹き飛んだ。

くだらない面影に励まされ。
今も歌う今も歌う今も歌う。

君は僕の歌声に気づき。
振り向いた。

僕たちはハグをして。
まるで昨日まで一緒にいたかのように。
何も違和感なく。
それぞれ歩んできた人生を。
語り合った。

朝日が昇る前の欠けた月を
君もどこかで見ているかな
何もないと笑える朝日がきて
始まりは青い色

-出典:米津玄師/灰色と青/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

その日もなぜか。
明け方に目が覚めた。
まだ外は静かで。
ほんのり明るい。

倒れたあの日を思い出した。
もう僕の人生は終わったのかと。
覚悟した。

最後に君に出会えたから。
もう心残りはないかと思い。
最後の時を待った。

朝日が昇る前の欠けた月を。
君もどこかで見ているかな。
そう思いながら時間がゆっくり流れていく。

そのまま外は明るくなり。
蝉が大きな声で泣き出した。

なんだ。
最後じゃないんだと。
ホット胸をなでおろし。
何もないと笑える朝日がきて。
いつもと同じ一日が始まろうとしていた。

やっぱりここは最高で。
心安らぐ。
昔に戻ったみたいで。
自然と笑顔になっていた。

あれから月日が流れ。
体は歳をとったかもしれないけれど。
心は昔のままだから。
君との第二章が始まると思うと。
心弾んだ。

始まりは青い色。

まとめ

いかがでしたか?
あなたには何年たっても変わらず話せる友人はいますか?

学生時代はSNSなどの友人の多さが一つの指標になっていませんでしたか?
あの人は自分よりも友達が多いとか。
あの人は自分よりも友達が少ないとか。
友だちの多さを比較して優劣をつけることもあったと思います。

ですが、SNSなどの友達の多さには意味がないですよね。
どうせ大人になると、連絡を取るのは限られた人になります。

あなたには気軽に連絡が取れる友人は何人いますか?
友達の多さで比べるのではなく、大人になっても気軽に連絡が取れる友人を多く見つけたいですよね。

大切なのは朝の4時に電話できる友達よ。

マレーネ・ディートリッヒ

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最後に

歌詞の解釈は人それぞれです。

米津玄師さんの「灰色と青」を聞いて、あなたはどのように歌詞を解釈しましたか?

私の解釈とはまた違った解釈かもしれませんね。
歌詞の解釈により、曲は違った顔を見せます。
つまり、色んな解釈を知れば、色んな顔の曲を楽しむことができます。
これも音楽を楽しむ醍醐味だと思いますので、あなたも色んな解釈をしてみてくださいね。